アクティブ かむかむ ウォーキング

ウォーキング+α ウォーキングの効果アップ  体も心も健康にアクティブかむかむウォーキングをご紹介

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新年から始めよう!アクティブかむかむウォーキング

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「アクティブかむかむウォーキング」とは、ガムを噛みながら、少し速めのスピードで行うウォーキングです。

噛むことによる筋肉や脳への刺激が、さらに運動効果を高める可能性があると言われています。

スポーツ歯学を専門とする石上惠一さんと、ウォーキングインストラクターの君塚正道さんに、その効果や歩き方のポイントをうかがいました。

ウォーキングは中高年の健康増進に最適な運動

石上 ウォーキングは手軽にできるだけでなく、血液循環がスムーズになることで生活習慣病を予防したり、骨の再生能力を維持させて骨粗しょう症を予防したりするなど、中高年にはおすすめの健康法ですね。

君塚 健康診断の結果、要注意となった数値を正常にするため、あるいはダイエット目的で始める人は、ほんとうに大勢います。ただ、中にはサンダルを履いてだらだらと歩くのもウォーキングと勘違いしている人がいます。まずは、散歩とウォーキングは違うことを理解していただきたいですね。ウォーキングは筋肉に少し負荷をかける有酸素運動です。その効果を出すためには、正しいフォームで歩くことが大切です。加えて、少し速めのアクティブウォーキングにしていただければ、さらに効果が高まります。

石上 ウォーキングの質が低いと、効果は表れにくいというわけですね。中高年期から高齢期にかけては、将来、寝たきりにならないように運動することが大切です。より質の高いウォーキングをして、健康を維持したいものですね。

噛むことは脳や筋肉を刺激して転倒予防に

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君塚 アクティブウォーキングの運動効果をさらに高めるには、噛むことをプラスさせるといいと、先生は提唱されていますね。

石上 ものを噛む時に動いているのは、口の周りの筋肉だけではありません。首、肩、背中の筋肉も動いています。噛むことは、全身の筋肉と連動しているのです。さらに、実験でわかったのですが、ガムを噛んでいる時と噛んでいない時とを比べると、噛んでいるほうが、筋肉の働きは約8パーセントもアップしているんです。

君塚 スポーツをしながらガムを噛むのは行儀が悪いと思われがちですが、そうなると、あながち悪いともいえないですね。

石上 そうです。バランス感覚を調べた実験でも、ガムを噛んでいる時は、噛んでいない時に比べて動揺が抑えられました。これは、神経反射が高まり、直立するために働く筋肉のパワーや反応性がよくなっていると考えられます。つまり、足の力が増して体のバランスをとる能力が向上しているというわけです。高齢者なら、転倒予防になるといえるでしょう。
 ですから、しっかり噛める人は、つまずいても踏ん張る力が出ますが、噛めない人はつまずくと力が出なく、転倒しやすいだろうと思いますね。ガムに限ったことではなく、噛むという行為は全身と関わっているんです。
 さらに、脳を活性化させるのも、噛むことの効用のひとつです。これも高齢者には大切です。しっかり噛んだり、咀嚼の回数が多いと脳の機能は活性化されます。逆に、噛む力が低下すると脳の機能も落ちてきます。私は、日ごろから、歯は脳の一部といっているんですよ。

君塚 ガムを噛みながらのアクティブウォーキングは、健康維持にとてもよいことがわかりました。

「かむかむピッピッ」のリズムで歩いてみよう

君塚 アクティブかむかむウォーキングは、普通のウォーキングよりスピードが速めです。普通のウォーキングは2秒間に3歩程度ですが、こちらは1秒間に2歩が目安です。速度を上げると自然にひじが曲がり、腕や足が大きく動きますから、歩幅も大きくなるはずです。そして、「かむかむピッピッ」と、ガムを噛むリズムに合わせて歩きます。全身運動になりますから、当然、エネルギー消費も増えます。最初からこの歩き方は難しいかもしれませんが、少しずつ取り入れるようにするといいですね。

石上 筋肉の働きを高める効果は噛み始めて10分後くらいから表れます。準備体操の時から噛むといいですね。安全なウォーキングにもつながりますから、大勢の方がアクティブかむかむウォーキングを実行し、健康維持に役立てていただければと思います。

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NHK「きょうの健康」テキスト 2016年1月号掲載の啓発記事「新年から始めよう!アクティブかむかむウォーキング」から